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クルマ・技術
マツダ、水素ロータリーエンジン車を経済産業省に納入
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、8月1日に水素でもガソリンでも走行できるデュアルフューエルシステム*を搭載した水素ロータリーエンジン車「マツダRX-8ハイドロジェンRE」を経済産業省に納車する。今回の納車により、官公庁および民間企業などへのリース販売実績は8台となる。なお、同省に納入する車両は公用車として利用される予定となっており、中央官庁が公用車として水素自動車を導入するのは今回が初めてとなる。
マツダの金井誠太取締役専務執行役員(研究開発担当)は、「マツダは、来るべき水素社会への取り組みとして、独自のロータリーエンジン技術を活用した水素自動車の研究開発を15年以上にわたり進めてきた。このたび、経済産業省に『RX-8ハイドロジェンRE』を納入させていただけることは大変感慨深い。今後も、内燃機関の可能性を示す水素ロータリーエンジン搭載車のさらなる性能向上を目指して開発を進め、環境に優しい水素エネルギー社会の実現に貢献していきたい」と語った。
マツダは1991年より、地球温暖化要因の一つであるCO2を排出しない水素ロータリーエンジンの開発を進めている。2004年には、「マツダRX-8ハイドロジェンRE」による公道試験走行を実施。2006年2月には国土交通大臣認定を取得し、世界で初めて水素ロータリーエンジン車のリース販売を開始した。これまでに納入した車両はさまざまなイベントや業務などに活用されており、環境性能と内燃機関特有の気持ちの良い走りをバランスさせたことに加え、水素とガソリンの二つの燃料が使用できるデュアルフューエルシステムの利便性が高いことにも好評をいただいている。 |